いつまでも生きがいとか言ってんじゃねぇよ (^^)/

4.09.2006

ありえない感想

「滅びゆく幕府に殉じた新選組は、あるいは愚かだったかもしれない。しかし幕府を倒した側、薩長の攻略の陋劣さはどうであろう。筆者には卑劣な聡明さよりも、いさぎよい愚直さのほうが好ましい。」

「とくに若い人々の心を捉えて放さないのは、新選組の行動のいさぎよさ、ひたむきな生き方が共感を呼んでいるためかもしれない。」

これは、鈴木亨「新選組100話」(文庫版)の序文だ。
こんな感想は、ナンセンスだと思う。
何をもって「好ましい」とするかは、人によって違うだろうけれど、これは、ちょっと違うのではないか。
いさぎよくひたむきに何をするかが問題なのだ。
その行動の前には、どう考えるかという問題があり、そこに「共感」がなければ、結果として「好ましい」も何も感想は、ありえない。
もっとも、本の中身は、史料に基づいた学究的なエッセイで、とてもおもしろい。