別の才能
池澤夏樹編集「世界文学全集」(河出書房新社)が、道新夕刊で、見開きスペースで紹介されていた。
関心が薄くて、こんなシリーズが刊行されているとは知らなかった。
全集に収められているミラン・クンデラ「存在の耐えられない軽さ」の西永良成訳は、とてもいい。
本屋で立ち読みして思った。
さっそくアマゾンで注文する。(古本を)
これは、フランス語版から翻訳したものだという。
クンデラは、チェコ人だが、フランス語でも書いていたらしいし、このフランス語版は、クンデラ自身が「改訳を加えて、真正テクストと認めた」というから、重訳には当たらないだろう。
先達の千野栄一訳(集英社)は、チェコ語から訳出しているのだが、ひどすぎる。
池澤夏樹も「クンデラ小論 あるいは『存在の耐えられない軽さ』の重さ」の中で書いている。
外国文学は、いったい適切に翻訳されているかどうか、非才な身にとっては、確認しようもないのだが、あまりに読みにくかったり、文章として成立していなかったりすると、こりゃどうなのかなと思ってしまう。
学問研究と作品翻訳には、別の才能が必要だ。

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