書評みたいなこと
楊逸(ヤン・イー)「時が滲む朝」が、芥川賞を受賞した。
ちょうど読んだばかりのところで、芥川賞候補になっていることは知っていたけれど、受賞したと聞いて意外だった。
あまり出来のいい作品と思えないからだ。
人物の彫り込みや感情表現の描写が浅いのと、本来なら、この何倍もの分量で書き込むべきテーマであるのに、話がとんとんと進み、よくわからない結末に至る。
天安門事件は、主人公たちにとって、最大の挫折であるにもかかわらず、酒場のケンカで大学を放校になるという理不尽な展開は、物語の背景を丹念に書き込まなければ、何の意味も感じられない。
ただアホな学生が、ドロップアウトしただけのことになる。
現代中国の歴史のうねりが感じられる骨太の作品になるはずなのに・・・
って、書評みたいなことを書いているなあ。

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