いつまでも生きがいとか言ってんじゃねぇよ (^^)/

8.29.2012

「コクリコ坂から」を擁護する

昨年、公開された宮崎吾朗監督の「コクリコ坂から」は、さんざん酷評されましたが、そこまで言われるほど、出来の悪い作品とは思えません。
時代背景やキャラクター設定が、一定の意図を持っているからといって、そこにリアルさや整合性を求められても、アニメ作品にとっては、いくらか酷な感じがします。

これは、大人の童話であり、あくまで情緒を愉しむファンタジーです。
その情緒に違和感を覚えたとしても、あくまで童話だからと割り切って愉しむことができればいいわけです。
童話の中で、動物や植物が話したり笑ったりするのを「約束」として、愉しむのと同じです。
動物が、人間の言葉を喋るなんてあり得ないと指摘しても、的外れでしょう。

これが、単純に、うるわしき「青春」の姿だとか、昔はみんなこうしてけなげに生きていたんだとか、過去を理想化するメッセージとは思いません。
(古いもの、昔のもの、歴史の記録や人の記憶への肯定感であることは、確かですが)
しかし、現代社会を象徴する(そして、当時の社会にあっても存在したに違いない)さまざまなネガティブな要素を、意図的に切り捨てることによって成り立っている世界でもあります。