いつまでも生きがいとか言ってんじゃねぇよ (^^)/

8.10.2025

「国宝」

 映画「国宝」を見ました。

その後、原作の小説も読みました。映画と小説は、別物で、当たり前ですが、それぞれに作品として楽しめばよいことです。

しかし、こうして小説を読み終えてみると、登場人物の設定や、ストーリーや、表現方法などの違いを前提にしても、映画で舞台映像のインパクトを感じさせられると、これは、映画を見なければ、完成しないなと思いました。

何が完成しないのか、実は、ちょっと曖昧ですが、その前に、映画の中身は、3時間という長尺にもかかわらず、抜け落ちた多くのエピソードや、簡略化しすぎだろうという展開に不満はあります。

それは、ある程度、いたしかたないことも、確かです。小説世界を完璧に映像化しようと試みるなら、何時間要しても足りません。

にもかかわらず、舞台の映像は、観客側からだけでなく、演じる側、舞台裏、そして、なにより通常はあり得ない視点からのカメラワークによって、映画「国宝」は、代替のきかない表現作品になっています。

小説「国宝」は、映画化されることで、あらためて読み直される機会を得ました。個人的な感想としては、小説を先に読んでいたら、この映画をどう受け止めたか、わかりません。というのも、不満の方が、まさったかもしれません。

しかし、そうした不満すらも、作品を楽しむ糧とすることができる、稀有な映画化作品だったと思います。