いつまでも生きがいとか言ってんじゃねぇよ (^^)/

11.27.2010

酒と煙草と独身男

ハードボイルドの古典「長いお別れ」の村上春樹訳(タイトルは「ロング・グッドバイ」)が、いつの間にか、文庫化されていました。
単行本のときは、ぜんぜんその気にならなかったけれど、文庫になって読んでみると、これが、まったく春樹節ではありません。
もとの清水俊二訳は、昔、読んだ記憶が、あるような、ないような。(たぶん、ないだろう)
でも、持ってはいるような気もしました。

いや、本をたくさん持っていることを自慢したいわけではありません。
読みもしない本を持ち続け(手もとに持っていないのは、持っていることになるのか?)持っていることすら確信のない状態を自嘲しているのです。
本は、ひたすらに溜まり、陽に焼け、図書館の本より意義は薄れ、古本屋の本より価値は失われ、資源ゴミ以下の扱いを受けています。

でもって、あとから、清水訳も買って、読み較べてみました。
(おお、ハヤカワ文庫のサイズが違う)
清水訳は、意訳しているところが多いようです。
村上訳のほうが、原文に忠実で、しかも、古い年代の雰囲気を感じさせる文章になっています。
ただ、やはり、清水訳を意識してか、同じ言葉をわざと別の表現にしたりしているのは、残念なところです。
清水訳に親しんだ人が、村上訳を読んでも、楽しめると思いますが、逆は、むずかしいかもしれません。