いつまでも生きがいとか言ってんじゃねぇよ (^^)/

1.29.2018

私たちは産業ロボットだった

仕事と家庭は人生の両輪だと。
確かに、どちらか一方が順調でも、片方がうまくいってなかったら、愉しい人生とは言えません。
しかし、それは、働く世代の、結婚してから、退職するまでの、一部の期間に過ぎません。
前と後の人生は、考慮の埒外にあります。

あきらかに、難癖をつけているわけですが、やがて、完全な年金受給者になり、前期高齢者である立場にある者としては、退職後の過ごし方みたいなハウツー本を目にするたびに、おおげさに言えば、この国の産業政策の、ある意味で強固な精神主義に違和感を感じます。
確かに、働くことは生きること。
しかし、当たり前ですが、生きることは働くことではありません。

意地悪な見方をすれば、人は、結婚し、安定した家庭を基盤に、一所懸命働き、子供を生み育て、次世代の労働力を供給し、退職したら、いつまでも年金を喰まずに、ほどほどのところで死んでくれるのが、社会(産業界)にとってベストだということでしょう。
いや、意地悪でも何でもありません。
そのとおりというか、それしかないでしょう。

老人の見識や知恵なとどいうものが、ただのデータに還元される時代には、迅速性と合理性、そしてなにより、効率性が求められます。
いつか来た道、やがて行く道。
などとノンキなことを言っている場合ではありません。
私たちは、産業ロボットではないのです。