時間潰しにすらならない
最近は、あんまり本を読まない。
なぜだろう? と考えてみた。
一言でいえば、同時代性が失われた。ということだろうと思う。
トシを取ってくると、相対的に、周囲に若い連中が増えるわけだ。
従って、作家も若い連中が増える。
昔、「若さ」とは、「未熟」であると同時に「みずみずしい」とか「純粋」とか「力強い」とか、そういう感性の有意差のようなものと捉えられていた面があった。
だから、文章がヘタクソで、作品として荒削りであっても、そうした「若い」感性が、完成度を損なっても、作品として読むに足るべきものと思われたわけだ。
しかし、「未熟」なものは「未熟」にすぎないし、完成度が低いものは低いだけのことだ。
はっきり言って、彼らの書くものは、ヘタクソなだけでなく、テーマもつまらないし、退屈で、時間潰しにすらならない。
同じ時間の中に生きていても、彼らは、同じ時代の作家ではない。と感じるのだ。
彼らの書くものに、ついていけないからだろう。と言われるかもしれない。
たぶん、そうなのだろう。
ただ、こんなつまらないものに、ガマンしてついていかなくてもいい。と思っているだけだ。