いつまでも生きがいとか言ってんじゃねぇよ (^^)/

1.27.2008

精緻なスローモーション

気を取り直して(?)クックを読む。
(ロビンじゃなく、トマスの方だ)
「緋色の迷宮」(原題 Red Leaves)
この作家には「雪崩を精緻なスローモーションで再現したような」と言われる、独特のスタイルがある。
エンターテインメントのワクに収まらない、卓抜な心理描写と抒情性が、多くのファンを引きつけている。
ミステリー嫌いの読者にも、受け入れられるだろう。

1.26.2008

床屋談義以下

床屋談義以下の発言。
暫定税率を廃止してガソリン価格が下がれば自動車の利用が増えてCO2が増加する?
ふしぎな論理があるもんだ。
同じ論理で言うなら、暫定税率を廃止して道路建設を抑制すれば自動車の利用が減ってCO2が減少するだろうが。
こいつらアホか。
二世三世議員が、既得権益にどっぷり浸かって、自分たちが国民の眼にどう映るかすら、わからなくなっているのか。
あるいは、どう映ろうと、自分たちの権益は、死守するぞ。
という固い決意なのか。
きっと後者なのだろう。
恥も外聞もない。というやつだ。

1.23.2008

不動のポインタ

ノートのマウス(外付け)が、突然動かなくなった。
といっても、マウスが動かないのではなく、画面上のポインタが動かないのだ。
不動のポインタ。
タッチパッドなら動かせる。
USB接続のワイヤレス光学マウスだ。
まさか、内蔵電池が切れているとは思わない。(赤い光線が出ているし)
んーどうなってるんだろう?
でも、電池を交換したら、直った。

1.22.2008

スカイ・クロラ

押井守の新作「スカイ・クロラ」が、夏に公開されるという。
楽しみだにゃ~。
作品のオフィシャルサイトを見ても、中身わからず、想像するだけ。
原作は、森博嗣の同名小説。
彼のエッセイは、どれもおもしろいけれど、量産されたミステリー小説の方は、敬遠していた。
このシリーズは、SFか、ファンタジーか、何かの寓話か。
それはともかく、ちょっといいかもしれない。

1.20.2008

背表紙

集英社文庫がこないだから(といっても、もうだいぶ前から)衣替えしていて、背表紙が、著者別に色分けされている。
このデザインが、垢抜けない。
色合いのせいか、何なのか。
見るたびに気になるのだ。
たとえば、講談社文庫なんかも、色分けされている(その基準もわからない)が、それなりになじんで見えるのは、なぜだろう?(ただ、慣れただけか)
文庫というのは、原則的に、一度単行本で出たものが、文庫化されるわけだから、普通は、中身が同じ。
書き直しがあったり、別の作品が組み込まれたり、文庫版として付加価値がある場合もあるけれど、通常、テキストとしては、同じなのだ。
だから、その同じものが、再び店頭に出現するときは、一応こういう出版ビジネスがあるので、これはこれで出しますけど~とか、あらためてみなさん手軽に読んでくださいね~とか、一種恥じらい(?)を含みつつ、価格的なお得感をアピールするわけだ。
最初は、平積みにされているので、カバーデザインの新鮮さで、客の気を引くことができる。
しかし、いずれ著者別五十音順に、棚に収まって、手に取られるのをじっと待つことになる。
そのとき、眼に映るのは、背表紙だけなのだ。(当たり前だ)

よく読むブログ

よく読むブログは、天木直人のほかに、きっことか、MORI LOG ACADEMY(森博嗣)とか。
やっぱり、毎日のように更新されているところがいい。
あまり更新されないブログは、ブログではない。
(人のことは言えないが)
森博嗣の「工作少年の日々」が文庫版で出るらしい。

1.19.2008

楊逸(ヤン・イー)

今回、芥川賞は受賞できなかったけれど、「ワンちゃん」の作者楊逸(ヤン・イー)は、奥付の略歴によると、1964年、中国ハルビン市出身、87年に来日し、お茶の水女子大を卒業後、在日中国人向け新聞社勤務、中国語教師。
新聞記事によると、彼女は、パソコン部品工場でアルバイトしながら、日本語学校に通ったという。
ついには、日本の大学を卒業し、日本語で小説まで書いた。
それが、文學界新人賞を取り、芥川賞候補にも上った。
「ワンちゃん」とは、犬のことではなく、主人公の名前「王(ワン)」のことである。

1.18.2008

偽装国家

「地球にやさしい古紙の利用」「グリーンマーク」全部ウソだったのか。
バレなきゃ何してもかまわない?
食品業界、製紙業界、あらゆる業態で、ウソが横行している?
そういう社会なのか。
ウソつかなけりゃ商売できないのか。
いや、商売そのものが、ウソ付き(ウソ込み)で成り立っているんだろう。
哀しい社会だ。
偽装社会。
偽装国家。
北朝鮮を嗤えるか。

1.16.2008

特別な文章

「ジャコメッティとともに」(筑摩書房)が届く。
思ったより、状態は、いい。
昭和44年(1969年)発行。
38年前の本だ。
巻頭に載っている「ジャコメッティからの手紙」を読むと、感動がよみがえる。
この手紙は、「ジャコメッティ」(1996年、みすず書房)にも載っているのだけれど、「ジャコメッティとともに」の序文の代わりに書かれたもので、いわば特別な文章でもあるのだった。

1.14.2008

換えた方がいい

いつも、天木直人のブログを読んでいる。
記事の内容は、いいんだけれど、ただ、トップページの写真は、いただけない。
笑っているのか、怒っているのか、わからない表情で、人を威嚇(?)している。
気色悪いのだ。
換えた方がいいと思います。

1.11.2008

いずれまた

ネット古書店で矢内原伊作「ジャコメッティとともに」(筑摩書房版)を12,600円で購入した。
頻繁にチェックしていたわけじゃないけれど、これまでは、安くても2万円程度だった。
状態:普通、初版、箱入り、書き込み消し跡3箇所。
というコメントから、こりゃ絶対「買い」だと思ったのだ。

大昔(学生時代に)鴎外記念図書館(いまは本郷図書館という名称らしい)から借りて読んだのが、最初だ。
あまりになつかしいので、この本の話は、いずれまたそのうちに。

1.05.2008

気持のいいものだけ

「推定無罪」を引っ張り出してきて読む。
このトシになると、気持のいいものしか、読む気になれないのだ。
最初に読んだときは、少し堅苦しい訳文だと思ったけれど、いや、ぜんぜん悪くないじゃないか。
このスコット・トゥローも、ジョン・グリシャムも、デビュー作が、一番いい。
かどうか、全部読んでいるわけじゃないので、わからないけれど、たぶん、そうに違いないと思う。

てんこ盛り

「異邦人」も悪くなかったけれど、話ごちゃごちゃ。
と言いつつ、実は、結構おもしろかった。
でも、やっぱり、話をおもしろくしようとしすぎて、てんこ盛りになってやしないか。
普通に読んで、すっとわかる人がいるんだろうか?
複雑な人間関係を描くよりも、例えば、ドクター・セルフとの心理的な駆け引きとか、もっと、歌で言えば「サビ」の部分が、欲しいところだった。
ルーシーには、いつもイライラさせられるけれど、今回は、いい役回りで、好感が持てた。
さて、マリーノは、次作で奇跡の復活を遂げるのか?