お見舞いとお悔やみと怒りを
東北地方の地震と津波の被害の悲惨さには、言葉もありません。
しばらく、ブログを書く気持になれませんでした。
被災された方々には、本当にお気の毒です。
さらに、重大な危機が日本列島を、いや、世界を襲っています。
福島原発事故の収束までは、作業の困難さから、早くて数ヶ月、あるいは1年、もしくは数年。
という幅の広い予想が出ています。
これは、その間、放射性物質が漏れ続けるということです。
「ただちに健康に影響がない」と言われても、大丈夫なのでしょうか?
いまのことより、先のことが心配になります。
文部科学省が原発から20キロ圏外のモニタリング検査を公表しています。
特に、北西方向で大きな値が計測されています。(単位は、マイクロシーベルト/毎時)
約30キロ地点で 41.6
約40キロ地点で 8.5
約45キロ地点で 4.6
約55キロ地点で 4.0
約60キロ地点で 2.0
すべて、3/30(水)の測定で、北西方向の地点(屋外)で、降雨なし。
同じ北西方向でも、値にバラつきはありますし、測定時の風向きも微妙に変わるでしょう。
しかし、約40キロ地点での 8.5 を例にとり、そこで1年間、生活するとします。
8.5×24時間×30日×12か月=73,440マイクロシーベルト
屋内にいる場合は、被曝線量が少ないでしょうが、密閉された場所にいるわけではないので、呼吸もしますし、水も飲みます。
つまり、内部被曝もするので、本当の被曝量はわかりません。
実は、この「本当の被曝量」がわからないというところが、問題なのではないでしょうか。
73,440マイクロシーベルト=73.44ミリシーベルト
放射線業務従事者が1年間にさらされてよい放射線量の限度は、50ミリシーベルトと定められています。
これは、放射線業務従事者として、累積線量の管理や定期的な健康診断を受けたうえでの数値です。
(一般人が1年間にさらされてよい限度は、わずかに1ミリシーベルトです)
一方、上の地域の住民は、避難指示はおろか、屋内退避もない場所にいて、業務ではなく、ただ生活しているだけで、これを超える線量を浴びる可能性があります。
そして、「本当の被曝量」も知らされず、健康診断も受けられない状態で放置されます。
いったいこれは、どういうことなのでしょうか?