iPhone4 のレビューを書きたい。
筐体のデザインは、メカニカルでアップルらしくないが、それでも、アップルらしいと感じさせるところが、アップルらしい。(なんのこっちゃ)
表と裏にアルミノケイ酸ガラスのパネルを貼り、側面をステンレス合金の帯で巻いている。
なんて美しいんだろう。
ほれぼれしてしまう。
正面には、タッチスクリーンの液晶画面とホームボタンがひとつ。
いたってシンプル。
他のスマートフォンのように、タッチスクリーンの外に、複数のボタンが、ごちゃごちゃ並んでいない。
このシンプルさは、iPad にも共通する。
Kindle や、他の電子書籍ビュアーは、画面外のボタンが、視覚的にうるさい。
さて、Retina(網膜)ディスプレイと名付けられた液晶画面は、明るく鮮やか。
まるで、はめ込み画像のように、クッキリと見える。
通常は、バッテリー消費を抑えるためにも、明るさを半分以下に落として使う。
それでも、コントラストが鮮明なので、全然支障はない。
タッチスクリーンの操作感は、キビキビしていて気持がいい。
iPad のように、広い画面上で、シュンと走らせるような爽快感は、味わえないが、反応は的確だし、特に、狭い画面をスクロールさせるときのアクションが、すばらしい。
これは、言葉では伝えられないので、体験してもらうしかないが、スクロールのスピードが一定ではないのだ。
指で滑らせるときに、スピードを調節できる。
チョンとはじいて、速くスクロールさせることもできるし、指でひきずりながら、ゆっくり滑らせることもできる。
画面右端に薄く頭文字が表示される場合は、そこをはじいて、目的のページに飛ぶこともできる。
上端や下端に達すると、いったん行き過ぎてから、揺れて戻るようなアクションがある。
だから、ここが画面の終わりなのか、何かの原因でフリーズしているのかを、一瞬疑ったり、まだ先があるのかと確認してしまうムダがない。
指紋の跡が付くのは、タッチスクリーンである以上、物理的に仕方がない。
すぐにフィルムを貼ってしまったので、確認していないが、指紋が付きにくいコーティングがされているらしい。
iPad のときも、そうだったが、箱から取り出すと、とてもこのままで触る気になれず、やっぱり貼ってしまった。
非光沢タイプだと、指紋が目立たないらしいが、せっかくのディスプレイをわざわざ曇らせて使うなんて、バカげているので、光沢タイプを貼った。
サイズは、普通の携帯よりひと回り大きい。
重さは、137gで、軽いとは言えない。
でも、厚さが 9.3mmなので、ポケットに入れたときに、かさばる感じがないのはいい。
ただ、余計な出っ張りがなく、材質もツルンとしているので、滑り落ちる可能性は、かなり高いので、注意が必要だ。