いつまでも生きがいとか言ってんじゃねぇよ (^^)/

2.28.2009

ケチつけてばかり

万城目学の新作「プリンセス・トヨトミ」を読む。
書き下ろしではなく、雑誌に連載していたものらしい。
確かに、事件が動き出すまでに、前置きが長いかも。
会計検査院の調査官のひとり、鳥居は、コミカルな役どころだけれど、作者の意図に反して、おもしろくもなんともない。
ただチョロチョロしていて、目障りなだけだ。
さて、「鹿男あをによし」ほどのおもしろさが、期待できそうかどうか。
ところで、「鹿男」は、ドラマ化されたが、演出が中途半端だった。
出だしは、なかなかによかったのだ。
凝るなら、通して細部まで、きちんと凝ってもらいたい。
と書きながら、あいかわらず、ケチつけてばかりいることに、自己嫌悪に陥る。
しかし、ドラマといえば、つまらないものを見せられて、つまらないと感想を言うことに、どうしてこちらが引け目を感じなければならないのか。
などと書いてみたりもする。

2.21.2009

買った理由

白石一文「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」を読む。
軽い風俗小説みたいなのを書いている作家かと思っていたけれど、いやどうして、力強い、いい文章を書いているではないか。
直接関係ないけれど、本の装画も、迫力がある。
タイトルとこのイラストに惹かれて買ったようなものだ。
これを描いた西村裕之という人は、建築デザイナーらしい。

建前なら建前らしく

空気だけじゃない、漢字も読めない総理大臣が、景気回復に「全治全能を傾ける」と発言した。
踏襲(ふしゅう)や未曾有(みぞうゆう)のようなインパクトには欠けるので、大きくは話題になっていない。
でも、これは「全身全霊」の誤用だろう。
「全治全能」には「その人の持っているすべての力」という意味もあるけれど、「何でも知っており、何でも出来ること(例:全治全能の神)」の意味合いで使われる。
問題は、その誤用ではなく、言葉が、いかに空虚な使われ方をしているか、ということなのだ。
建前が建前にすら受け取られなくなっている。
建前なら建前らしく、正しい言葉遣いと真摯な態度で表明すべきものだ。
ときどき浮かべる、あの薄笑いも、やめてもらいたい。

2.19.2009

地デジになっても

ある情報サイトが、地上デジタル放送に関する調査結果を発表した。
設問のひとつ「地デジに移行したらテレビを観る機会は増えるか?」に対して、「変わらない」と回答した人が8割を超えたそうだ。
アナログ→デジタルになって、「高い質の映像・音声を配信できる」「番組表や情報を流せる」「データ放送が可能」「双方向サービスが可能」などのメリットが喧伝されていても、視聴率の向上は見込めないという。
まあ、はっきり言って、テレビ番組は、ことごとくくだらない。
見るに耐えられるのは、ニュース(NHK)とスポーツ中継だけだ。
あとは、全部いらない。
有料のスポーツ専用チャンネルにでも加入すれば、民放を見ることはなくなるだろう。
(地デジ化とは関係ない話になった)

2.11.2009

開幕ゲーム

今日の朝焼け。
さて、コンサドーレ札幌の開幕ゲームは、来月8日、ホーム(札幌ドーム)で仙台戦だ。
いきなり、嫌な相手と当たることになるが、開幕をホームで迎えられるのは、うれしい。
あの惨めな降格から、数ヶ月。
監督も、チームも、変わった。
あとから言い訳しなきゃならないような中途半端なプレーじゃなく、90分通して戦う姿勢が、見られると期待したい。
それを確かめに、ドームへ行こう。

2.08.2009

ガキと犬

道立近代美術館近くのカフェレストランで昼食。
味は、自然食ふうで、まずくはないが、特においしいわけでもない。
でも、体にやさしい感じはする。
コーヒーは、おいしかった。
そこは(本当にそんなところがあるとはじめて知ったが)ペット同伴OKの店だった。
しかも、犬用メニューまで用意されている。
なんて世の中だ。
人間のレストランに、ガキと犬は、連れ込まないでほしい。

2.04.2009

あきらめと哀しみと

邦画「歩いても 歩いても」をDVDで見た。
とてもよかった。
樹木希林が、すべての要になっている。
ある家族の2日間をゆるゆると描きながら、ほとんどゆるみを感じさせない演出は、彼女の存在に負うところが大きい。
家族の間にあるやさしさや思いやりは、家族だからこそ、ときどき無神経だったり、残酷だったりする。
そこには、あきらめと哀しみと、たぶん許しがある。

2.03.2009

見てない映画と何度も見た映画

見もしないでDVD(映画)を買うことは、めったにない。
にもかかわらず、買ってしまった「歩いても 歩いても」は、果たしておもしろいか?
レビューも好評だし、「日本の家族を描いた静かなる傑作(ニューヨーク・タイムズ紙)」と、ケースの帯に書いてもある。
札幌では、確かシアターキノで上映していたと思う。
そういえば「北斎漫画」がDVD化された。
あの大らかなバカバカしさがたまらん。
西田敏行とフランキー堺がいい。
田中裕子も樋口可南子も、若くてきれいだ。

2.01.2009

流れというか

どうするわけでもないのに(昨日の続き)
小林秀雄への反感が甦って? 橋本治「小林秀雄の恵み」を読むことに。
どうしていまさら小林秀雄なんだ!? ということになるが、それはそれとして、さっきの「本居宣長」を読めなくても、これは読める。
しかも、かなりおもしろいのだ。
しばらくは、これに付き合いたい。