いつまでも生きがいとか言ってんじゃねぇよ (^^)/

1.30.2012

挨拶はむづかしい

丸谷才一「挨拶はむづかしい」という本がありますが、それとは、何の関係もありません。
いままで、人前で挨拶したことのない(幸運な)方には、理解していただけないかもしれませんが、挨拶というのは、実に、緊張を強いられるものです。
別に、緊張しなくていい、緊張する必要もない(原稿が用意されていれば、棒読みでもいい)とわかっていても、緊張してしまうのです。
慣れもありますが、よほど場数をこなしていないと、慣れることはありません。
特に、少人数(マイクを使わないで、ふつうに話す肉声が伝わる程度)の場で、ちゃんとした挨拶をするときは、要注意です。
意外と緊張するからです。
しどろもどろになりかねません。
むしろ、逆に、人数が多い方が、役割を淡々とこなすという感じになって、緊張しないで済みます。
挨拶というのは、ただ一方的に話をするだけですから、中身を求められる講演や、報告や、あるいは、追及を受けて答弁するというようなものではないので、本来、プレッシャーを受ける類のものではないはずです。
だったら、どうして緊張するんだ? 落ち着いてやればいいじゃないか。などと言う人は、何もわかっていません。

1.22.2012

犯罪の隠蔽と変わりない

政府の原子力災害対策本部では、議事録が作成されていなかったという。
政府と東電の事故対策統合本部でも、作成されていなかったと。
誰がそんなことを信じるだろうか?
「正式な」議事録が作成されていないだけで、会議のメモは、詳細に残されているはずだ。
映像と音声の記録もあるはず。
しかし、いろいろと都合が悪いので、公開したくないらしい。
多くの無知と無能、過誤、判断ミスが、明らかにされるのを防ぎたいのだろう。
犯罪の隠蔽と変わりない。
日本は、法治国家ではなかったのか。
中国を笑えない。

1.17.2012

犯罪的な裏切り

SPEEDI の情報が、3月14日には、米軍に提供されていたという。

「緊急事態に対応してもらう機関に、情報提供する一環として連絡した」(文科省科学技術・学術政策局 渡辺次長/1月16日、国会の事故調査委員会の答弁)

避難は、一刻を争う状況だったはずだ。
米軍が80キロ圏外まで撤退し、米大使館が在留人に80キロ圏外への退避を勧告したのは、3月17日のことだった。
その時点で、日本政府は、みずからの国民に対し、20キロ圏には避難、30キロ圏には屋内退避を指示している。
支援してくれるはずの米軍が、80キロという遥か後方に逃げているのにもかかわらずだ。
日本国民の命は、米軍兵士より、軽いらしい。
政府は、SPEEDI の公表を遅らせ、多くの国民を被曝させた。
国民に対する犯罪的な裏切りである。

一方で、別の見方もある。
「パニックを恐れた」というのが、実は、ただメンツを保つためのウソであり、さらに、陰謀的な隠蔽ですらなく、官邸じたいがパニックに陥っており、そのうえ、救いようもなく無能だったため、SPEEDI の重要性を理解できず、使うことができなかったのだという。

1.16.2012

風評ではない

放射性物質に汚染されたコンクリートが使われている問題は、以前から指摘されていました。
実際に、マンションの一室で、最大1.24マイクロシーベルト(1時間当たり)などと報じられてみると、衝撃が大きい。
こんな住宅で、子育てはできません。
浪江町の砕石場から出荷された石が、原因らしいが、住宅建設のほかにも、道路工事などに使われているという。

「生コンクリートの放射線に関しては、建設会社が測定する決まりはなく、国からの通知もなかった。」(某建設会社)

まあ、そうだろうな。
安全基準といっても、強度に関するものであって、放射線量なんて、対象外だったでしょう。
しかし、放射線量を測定する決まりがないから、しなかったというより、ヤバイ結果が出るのを恐れたためではないでしょうか?
問題は、砕石業者です。
建設用途の石や砂について、国が、原発事故のあとも、放射性物質に関する基準を定めていないのをいいことに、野ざらしの砕石を生コン会社へ出荷していました。
福島の「風評被害」は、風評などでなく、実態のある被害であることがわかります。

1.14.2012

残念な脚本

矢口史靖監督の「ロボジー」を見てきました。
あの3人を本物のロボット開発者として設定すればよかったのに、と残念です。
社長の気まぐれで命ぜられたロボット製作で、畑違いの仕事をさせられていたとしても、オープニングでは、二足歩行をしているのですから、それなりの技術者として設定されているかと思えば、その後、まったくの素人みたいな描かれ方は、不自然です。
学生たちやマスコミとのやりとりも、ごまかせるだけの知識を持ちながら、実際は、こんなことをしているんだというギャップが、笑えるはずなのです。
3人が、詐欺的興業を続けながらも、専門家しか理解できないような、難しい技術的な問題を話し合うとか、二足歩行の人間型ロボットが、未来社会に何をもたらすのかという文明論的な議論とか、そんなシーンがあるような脚本にしてほしかった。
しかし、これは、ロボットの話ではなく、五十嵐信次郎(ミッキー・カーチス)扮する孤独な老人鈴木の話なのです。
だから、ロボットの部分は、とりあえずコミカルであればよかったのでしょう。

1.12.2012

浜の真砂は尽きるとも

世にバカの種は尽きまじ。
ピストバイク(ブレーキのない競技用自転車)で公道を走り、無灯火、信号無視で、横断歩道の女性に衝突し、ケガをさせた男(20歳)が、熊本県で逮捕されたそうです。
女性(72歳)は、頭蓋骨骨折などで、約6か月の重傷だという。
男は、ナントカに刃物ならぬ、バカにピストバイク、という普遍性を証明しました。
こうなると、ピストバイクを規制しろという意見が出るものと思いますが、悪いのは、自転車の方ではなくて、もちろん、バカの方です。
で、バカを規制するのが一番いいわけですが、差別だという意見も出るうえに、どう規制するかという技術的な課題があります。

15の夜、盗んだバイクで走り出し、自由になれた気がするようなのは、立派な犯罪者なので、20になっても、まだ何か盗んでいるか、もっと悪質な犯罪に手を染めているかもしれません。
しかし、20にもなって、ピストバイクがカッコいいからと(誰に見てほしいのか)、ブレーキやライトを取り付けずに、公道を走るなんてのは、根っからのバカと言うしかありません。
今回は、法の下の平等で、犯罪者とされたわけですが、たとえ、犯罪行為であっても、軽いからと見逃されたり、バカだからと目こぼしされたりして、この先、何度でもバカを繰り返すかもしれません。
一般的に、クルマの場合、種類や様子を見れば、バカの判別は容易ですが、自転車の場合も同じと考えます。
バカを規制できない以上、理不尽な損害を受けないように、ピストバイクを見たら(たとえ、ブレーキワイヤーが見えたとしても)、乗っているのは、バカの確率が高いので、十分注意しましょう。

1.11.2012

新聞紙は要らない

ネットで、南カリフォルニア大学のレポートが紹介されていました。
「5年以内にほとんどの紙の新聞はなくなる」
新聞紙がなくなるとは、思いませんが、これだけ情報端末が普及すると、紙で読む人は、ますます減るでしょう。
新聞メディアの問題点は、いろいろあるかもしれませんが、もう、紙としては、必要とされていないのだから、仕方ありません。
ふだんから忙しくしていて、新聞記事をじっくり読むなんて、ヒマも根気もない人は、なおのこと、ネットニュースのヘッドラインで選別し、必要な中身を流し読みするだけでしょう。

1.10.2012

「顔と名前を」

某新聞の拡販実習だろうか、それとも、過酷なノルマを課せられた委託業者だろうか、スーツ姿の若いニイちゃんが、突然訪ねてきて、「この地区を担当しているマルマルです。今日はまず私の顔と名前を覚えていただきたくて! どーのこーの」とのたまう。
「新聞は取っていないので」と断ると
「あ、取ってないんですか! いえ、今日は私の顔と名前を! どーのこーの」と続ける。
「顔と名前を」なんて、新聞宅配にそぐわない営業トークだ。
せっかく就職した会社で、こんなことをやらされているのか、かわいそうにな。と同情を禁じ得ませんでしたが、だからといって、新聞は要りませんので、お帰りいただきました。
これは、単身先での話。
札幌の自宅では、地元紙を取っています。
同じくツライ営業でも、せめて、人の役に立ち、喜ばれる商品を扱いたいものです。
新聞紙は、役に立たないだけでなく、不愉快な商品で、いまや家庭内の用途(モノを包むとか、畳の下に敷くとか)もなくなり、リサイクルに出すために取っているようなものです。
ちなみに、上記の某新聞とは、「永久に不滅」(古いなあ)の親会社です。

1.05.2012

さすが広辞苑?

最近(以前もか)どうもカリカリしています。
カリカリとは、イライラしているという意味です。
音の響きによる言い換えかと思ったら、辞書にもありました。

かり-かり [副]
気分がいらだって怒りっぽくなっているさま。「つまらないことに ー(と)する」(大辞泉/小学館)

と、あたかも正しい使い方のように書いてありますが、別の辞書を見ると

俗に、神経がいら立っているさま。「あまり ー するとよくない」(広辞苑/岩波書店)

俗に、と断っているところが、さすがです。

お題目

東大地震研究所が、スーパーコンピューター京で、巨大地震・津波の複合災害を予測するシステムを開発するそうです。

「地域全体の建物被害を計算。揺れで建物が倒れ、道路が不通になった場合なども想定して、津波襲来時の住民の避難予測にも反映させる」と。

そんなお題目を並べたところで、意味がありませんよ。
肝心なときに、使われないのですから。
SPEEDI と同じです。
巨大地震津波災害予測研究センターなるものも作るそうです。
文科省の天下り先ですか?

1.04.2012

どこの世界の話?

震災前と震災後のパラダイムシフト。
なんて言葉が、原発推進派の知事の年頭挨拶の中にありました。
そういう認識があるのなら、きちんと自己批判したらどうでしょう?
私の以前の考えは間違っていました。いまはこのように考えています、と。
原発推進に変わりないのなら、パラダイムシフトなんて言葉を使うべきでありません。
それは、どこの世界の話をしているのでしょうか?

ただのシミュレーションゲーム

原子力安全委員会は、ヨウ素剤の服用指示の判断に、SPEEDI を使わないことに決めたそうです。
「迅速な対応につながるか疑わしい」という理由です。
んーいったいこれはなんなんだろう?
100億円以上をつぎ込んで開発したという、この予測システムが、「予測」の役目を果たさないということですか?
だって「予測」が「迅速な対応につながるか疑わしい」なら、意味がないですもんね。
莫大なお金を費やして、シミュレーションゲームをさせていただけですか。
これは、文科省所管の財団法人原子力安全技術センターというところが、運営しているそうですが、これからどうするつもりでしょうかね?