概念がなければ実体もない
「知事に育休という概念はありません」(高橋北海道知事)
知事に、なければ、副知事にも、ないだろう。
じゃ、部長クラスにはあるのか? ないだろうな。
課長クラスはどうだろう? 概念はあるかもしれないが、実行に移すヤツはいないだろう。
部長、課長あたりだと、中央官庁からの天下りのアンチャン以外は、ほとんどが臭いオヤジか、死にかけのジジイだから、要件に該当しないかもしれない。(孫ならともかく)
係長クラスはどうか? なかには勇気のあるヤツがいるかもしれないが、「何考えてやがんだ」と陰口をたたかれるだろう。
当然今後の出世は望めない。
ヒラではどうだ? 建前の少子化対策があるから、スケープゴートにされるヤツがいるかもしれない。
しかし、彼が係長に昇格したら、2人目が生まれても、2度目の育休は取れないだろう。「ズーズーしいヤツだ」と言われたくないし、今後の出世も望めなくなる。
おまけに、民間では育休などファンタジーの世界だ。
だから、それもこれも、なにもかも、全部公務員のせいなのだ。
組織の中で、社会の中で、足の引っ張り合いというわけだ。