いつまでも生きがいとか言ってんじゃねぇよ (^^)/

5.22.2011

日本では作れないドラマ

「ザ・ホワイトハウス」第7シーズンの第12話は、カリフォルニアの原子力発電所が給水バルブの故障で、メルトダウン寸前となるというストーリーです。
一方、カザフスタンで中国とロシアが対立し、一触即発の事態が同時進行します。
原発事故という国家的危機に見舞われたとき、アメリカ大統領と政府は、どのように対処したか?
緊迫したドラマは、架空のシミュレーションでもあります。
それはまた、アメリカ国民が、大統領と政府に望む姿の表れでもあります。

5.16.2011

何のための仕事

国立がん研究センターが、放射線と生活習慣のリスク比較調査を発表しました。
たとえ年間100ミリシーベルトを被曝しても、がん発症率の増加は、野菜不足や受動喫煙の場合と同じだそうです。
200~500ミリシーベルトを浴びても、運動不足や塩分の摂りすぎと同じだし、2000ミリシーベルトを浴びてさえも、喫煙や毎日3合以上の飲酒と同じ程度だと。

んー何を言いたいのか、わからない。
放射線被曝なんて、別に、そんなに心配しなくても大丈夫と言いたいのか?
法律で被曝限度を定められているが、そんなものは、守らなくても(守れなくても)、結果的には、何の心配もないと言いたいのか?
それとも、がんになれば、タバコのせいだろうが、原発のせいだろうが、どっちでも同じだ。前者は自業自得で、後者は運が悪かったと考えろ。ということなのか?(どうも、これに近いな)

生活習慣病予防を声高に言うなら、原発からの放射線被曝だって、できるだけ避けるように啓発するのが本当だろう。
被曝量を気にする必要がないことを言うのに、タバコや酒のことを持ち出すのなら、喫煙や習慣的な飲酒も、実は、大したリスクではないという意味に解せる。
検診なんか、受けても受けなくても、結局は、みんながんで死ぬのだ。
頻回に検診し、早期発見して、莫大な医療費を投下するより、手遅れになって、さっさと死ぬほうが、安くつくのではないか。

ま、冗談はともかく、がんや脳卒中や心筋梗塞などの生活習慣病にならないように、タバコは吸わず、酒はほどほどにし、バランスのとれた食事と運動に心がけるなら、いまは、さらに、原発から放出された放射性物質に触れたり、摂り込んだりしないように、可能な限り努力する必要があるんじゃないのか?
だいいち、乳幼児などは、大人の喫煙リスクといっしょくたに考えられるわけがない。
国立がん研究センターは、くだらない広報をする前に、いったい、何のために、誰のために、仕事をしているのかを、ちゃんと考えたほうがいい。

5.14.2011

たまに本の話も

奥泉光の新刊が出ていたので、また買いました。
いつも買ってしまうのです。最後まで、ちゃんと読み通すことが少ないのに。
「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」
これは、タイトルどおり「モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活」の続編かと思われますが、例によって、筒井康隆系の悪ふざけに徹したエンターテインメントでしょう。(まだ読んでいないので)
この人は、国際基督教大学大学院博士課程中退で、専攻は古代ユダヤ社会史だったそうな。
現在は、関西のマンモス私大の附属機関である、怪しげな研究所で教授をしているらしいが、何の研究をしているのでしょうか?
ジャズバンドでフルートを吹いたりもしています。
芥川賞受賞作家ですが、作品の多くはミステリー風エンターテインメントであり、揶揄と諧謔にあふれた冗舌な文体で、読者を煙に巻くのを得意としています。
好きだなあ。

「風評被害」の方がマシ

事実を公表しないから疑いを持たれて「風評被害」が拡大するのだという意見があります。
あきらかな誤りですね。
事実を公表したら「風評被害」ではなく、当事者にとって、本当の「被害」になるからです。
政府がきちんとした海洋調査を行わないので、海産物の「風評被害」が起きていると批判されていますが、調査してそれを公表したら、日本海の漁業は、全滅でしょう。
だから、「風評被害」を受けているほうが、まだマシなのです。
単に「風評」なら、高濃度に汚染された魚介類を、まだ食べてくれる人がいるかもしれませんし、加工品になれば、どこの産地のものかわかりません。(もっとも、その産地にしても、偽装されてしまえば、お終いですが)
だから、調査しないことで(調査しても低い数値が出るような方法を取ることで)「風評被害」が発生しても、それは次善の策というわけなのです。

「3千トン以上の水がどこかにいっている」

東京電力は、素人集団か。
1号機には、これまで1万トン余りを注水、いまも毎時8トンを注水しているが、水位計を修理してみると、格納容器内は、冠水どころか、燃料棒がすべて露出していたらしいと判明。
燃料棒は溶け落ちて、圧力容器の底に溜まっている。そして、どこかが損傷していて、これまでに入れた水は、圧力容器から格納容器へ漏れ出し、さらに、格納容器から外へ漏れ出しているらしい。
テレビや新聞では、「工程表は大幅な見直しが迫られる」などと寝言を言っている。
頑張っているのは、週刊誌だけだ。
高濃度に汚染された水は、どこへ消えたか?
地下か、海か、いずれにしても、環境中へ出てしまったのだ。
これから、2号機以降が続くだろう。
再び人が住めないどころか、近付くことすら危険な地帯が、出現する。
日本のチェルノブイリである。

ただ、計器が正しく作動しているかどうかすらあやしいという声もある。
しかし、「異常値」については、計器が正常でないかもしれないなどと言う一方で、「正常値」については、それをそのまま信用するという対応になっている。
というか、本当は最悪の事態を推測できているにもかかわらず、対外的に安心感を印象づけるために公表している。
東電は、バカのふりして、実は、公表のタイミングを図っていた。
事態は、すでに手の施しようがなく、何をしてもムダなのだ。

では、わたしたちはどうすればいいか?
「安全だ」と言われれば「危険だ」と解釈すべきだし、「ただちに健康に害はない」と言われれば「すぐ逃げた方がいい」と判断すべきだ。
牛や犬猫にかまっている場合じゃない。
自分の命が危ないのである。

5.12.2011

屋根屋のふんどし

見上げたもんだよ屋根屋のふんどし。ときたもんだ。
池田信夫が「東海地震は本当に来るのか」と言い出した。
彼は、どこかの地震学者の説を引用して、そもそも想定が間違っているので、東海地震の確率が、他の地域より高いわけではないという。
だから、浜岡だけを停めるのは、おかしいと。

今後30年以内に震度6以上の地震が来る確率87%
そら、来ないかもしれない。
でも、明日来るかもしれない。
確率だからね。

阪神・淡路大震災を当時の確率で計算すると、0.4~8%
という話もある。(幅はあるが)
ちなみに、世界で発生している地震の20%は、日本付近で発生しているそうだ。

だから、日本中、どこで巨大地震が起きてもふしぎではない。
つまり、浜岡だけを停めれば大丈夫というわけではない。
現在、原発は、全部で54基あり、そのうち運転中は、19基だという。
池田信夫がいくら理屈をこねようと、これから、脱原発社会に向かうしかないのだ。

5.07.2011

まったく信用できない

1号機の「水棺」作業について、東電から原子力安全・保安院へ報告書提出。
「建屋や格納容器の耐震性や構造強度に影響はなく、水素爆発が生じる可能性もない」

保安院は東電の報告を妥当と評価。
「ただし、今後も余震が想定されるため、格納容器の下部にある圧力抑制室の支柱の耐震補強を求めた」

ほら、おかしいだろ。
耐震性や構造強度に影響がないなら、どうして支柱の耐震補強を求めるんだ?

保安院は、東電の耐震性や構造強度の評価は、甘く、強い余震に耐えられるかどうかわからないが、認めるほかないので、万一に備え、責任逃れのために、耐震補強を求めた。と解釈できます。

ナマは魚と野菜だけに

んー、ユッケか。
個人的には、気持ち悪くて、食べる気にならないが、人気メニューだというから、好きな人も、大勢いるのだろう。
しかし、子どもにせがまれても、与えちゃいかんだろう。
子どもに自己責任は求められないからだ。
気の毒だが、親が責任を感じるハメになる。
死人が出ても、まだ注文に応じている店があるという。
衛生管理を徹底しているなんてミエを切っているが、勇気があるというか、無謀というか、単に、これまで運がよかっただけだろう。
客の側も、ユッケを注文しながら「やっぱ、好きなんでー」とインタビューに答える大学生グループとか、こんなのは、子ども並みに扱ってやらなければならないが、どうせ言うことをきかないだろう。
とにかく、加熱するのが一番だ。
焼肉屋で生肉を出すのは、本末転倒だろうと思うが、こんなことを言ったら、笑われるに違いない。

5.01.2011

気分直しに

BLOGOS で、池田信夫、藤沢数希、山口巌、3バカトリオの経済学的ホラ話を読まされるのに、うんざりしたので、今日は、気分直しに、ヨドバシへ iPad 2 を触りに行きました。
2 ともなれば、厳しい見方になるのは、やむ得ません。
物理的には、iPhone 4 より「薄い」はずなのに、驚くほど「薄い」感じは、しないのと、重さも、「重くはない」程度。
それでも、これだけ薄ければ、誰も、文句は言わないし、アルミボディの質感と、これだけのスペックを詰め込んだら、この程度の重さは、許容してもらわなければなりません。
ついでに、iPhone 4 のホワイトモデルも、スリスリしてきました。