いつまでも生きがいとか言ってんじゃねぇよ (^^)/

7.20.2011

こないだの話

こないだ福永武彦展(道立文学館)を見に行ったときのこと。
おばさん連れ、いや、中年女性のグループがいて、「福永武彦って小説も書いてたんだー」と言い合っていたのが、おもしろかったです。
彼女たちは、草花のスケッチで、福永を知っていたのです。
いまは「画文集 玩草亭百花譜」として、中公文庫(全3冊)になっています。(絶版かな?)
もちろん、小説だけ書いていたわけでもありません。
数多くの評論や随筆、古典の翻訳があります。
加田伶太郎名義で、ミステリーも書いています。

残念なことに、日記や創作メモなどは、字が小さすぎて、展示ケースの中にあるものは、ぜんぜん読めませんでした。
憶えのある装幀の単行本も、展示されていました。
どの本も、いまは、手元に残っていません。
福永武彦は、戦後の一時期を帯広に疎開し、中学校(現帯広柏葉高校)の英語教師をしたり、帯広療養所で闘病生活を過ごしたりしました。
長男で作家の池澤夏樹は、帯広で生まれました。
昨年、当時の日記が発見されたので、北海道に縁のある作家として、展示会が企画されたのでしょう。

帯広での生活は、厳しいものだったらしく、彼は、北海道にあまりよい印象を持っていなかったようです。
誰かが書いていましたが、雄大な自然やおいしい食べ物、ウィンタースポーツなど、そうした肯定的なイメージは、高度成長期のあと、北海道で暮らしたことのない、いわゆる「内地」の人たちが、憧れとして抱いたものだったのでしょう。
福永武彦は、1979年(昭和54年)脳出血で亡くなりました。
死の2年前、洗礼を受け、教会に通い、聖書をギリシャ語(原典)で読んだといわれています。(ウィキペディアです。笑)
享年61歳でした。

7.19.2011

次はトカゲ?

現在、四国に接近している台風6号のアジア名が「マーゴン」です。
「マーゴン」って何だろう?
と思って、ネットで調べてみると、香港の山の名前だそうです。
なんでも、北西太平洋周辺海域では、あらかじめ決められたアジア名を付けることになっていて、そのリストを見ると、「マーゴン」は、第5群の第4番目になります。
次は「トカゲ」(日本)で、その次が「ノックテン」(ラオス)になります。(各国が順繰りに名称を付けている)
なんてことを書いていますが、「マーゴン」が接近する地域の方は、どうか気をつけてください。

自分の命は自分で守る

文部科学省から発表されている「屋外放射線量」は、18日午前9時の時点で、福島市が1時間当たり1.31マイクロシーベルト。
ほぼ横ばいだという。
これは、空間線量だから、外部被曝となるが、実際の生活の中では、食べ物、飲み物などの内部被曝の方が大きい。となるので、全体の被曝線量を知る目安として、公表された空間線量を単純に3倍するという方法があるそうだ。

1.31×24時間×365日×3倍=34,426.8マイクロシーベルト≒年間34ミリシーベルト

実に、34ミリシーベルトに達してしまう。
さんざん批判されている年間20ミリシーベルトを軽く超えてしまうのだ。
それに、事故直後の大量被曝が、合算されるわけだから、このまま住み続けるのは(特に、子供たちにとって)時限爆弾を抱え込むに等しい。
国も自治体も、何もする気がないし、できもしない。
福島県全域を強制避難させるのは、物理的に無理なので、国は、はっきり言えば、福島を見捨てたわけだし、自治体は、3猿(見ざる言わざる聞かざる)状態になったか、あきらめたか・・・
だから、自分の命は、自分で守るしかない。

7.13.2011

どこがキモか

レンタルで、ドラマ版「マークスの山」を見ました。
映画版から毒気が抜けて、ただの刑事ドラマになってしまいました。
その刑事たちの確執も、あっさりとしているし、最後は、団結しちゃうのじゃつまらない。
もちろん、原作の設定とは、だいぶん違います。(ストーリーも)
映画では、裕之(萩原聖人)と真知子(名取裕子)のエッチなシーンが、ねちねちと描かれ、案外、そこが、作品のキモになっていたかもしれません。
原作の方は、例によって、豪腕高村薫の、細かい砂利をブルトーザーでならしていくような筆致が、軟弱な読者を寄せ付けません。
それはともかく、映画版は、ぜひ、DVD化してください。

7.12.2011

1年間食べ続けても?

久しぶりに書く。
3月11日を境に、世界は、変わってしまったという。
わたしたちは、放射能といっしょに生きていかなければならなくなった。
これまでも、それは同じだったのだが、これからは、放射能の質と量が異なる。
そして、絶えず意識して気をつけなければならなくなった。

先日は、牛肉から暫定規制値を超えるセシウムが出た。
例によって「ただちに健康に影響ない」とか「1年間食べ続けてもウンヌン」とか、政府や専門家とされる人たちからのコメントが相次いだ。
それなら、暫定規制値とは何なのだ?
1キログラム当たり500ベクレルとは、どういう数値なのか?
倍の1000ではどうなのか? 2000でも大丈夫なのか?
どの辺から危険になるのか?

だいいち(前にも書いたが)牛肉だけ食ってるわけじゃない。
魚も食えば、野菜も食うし、水も飲む。
散歩もすれば、山登りも海水浴もするだろう。
検診のため、胸部エックス線やCTを受けることもあるかもしれない。
牛肉のセシウムの量だけを自然放射線量と較べてもダメだ。
生活全体から受ける被曝を考えて、この暫定規制値を決めたんじゃないのか?