マンボウ逝く
24日、北杜夫が亡くなっていました。84歳でした。
「どくとるマンボウ青春記」には影響を受けました。
エッセイに影響を受けるというのも、なんだかアレですが、繰り返し何度も読んだので、文体まで影響を受けました。
同時期に(やや遅れて)出た「若き日と文学と」(辻邦生との対談集)にも、影響を受けました。
「楡家の人びと」のようないわゆる純文学(とも言えないかもしれないが)から、いわゆる大衆文学やSFファンタジー小説や童話など、創作作品の範囲は広かった。
父である斎藤茂吉(歌人)の評伝(4部作)、そして、「どくとるマンボウ」シリーズに代表される膨大な数のエッセイ。
なかには、結構、どうでもいい作品も多いです。
しかし、共通して、どれも偏屈なくせに、明るくのびやかな知性を感じさせました。
双極性障害(そううつ病)でも有名でした。
冥福を祈ります。