いつまでも生きがいとか言ってんじゃねぇよ (^^)/

7.12.2012

ヤラセ会議

北電の「夏場の電力需給見通しについて」というデータを見ました。
「電力需給に関する連絡会議」(道、道経産局、北電の三者会議)の資料です。(道庁のホームページに載っています)

昨夏の実績に比較して、今夏の見通しは、供給力が昨夏 558 万kW→今夏 485 万kWとなっています。
内訳は、次のとおりです。(四捨五入の関係で計が合わない場合もあるとのこと)

原子力 94 → 0
火力 398 → 385
水力 93 → 72
揚水 29 → 30
地熱・太陽光 1 → 0
融通 △57 → 0
新電力への供給 △1 → △3

で、需要想定はというと、485 → 500

単純な疑問として
まず、本州からの受電可能分(最大 60 万kW)を含めないのは、なぜか?
(東北電力や東京電力は、不足していないんだろ)
そして、火力と水力をはじめから 34 万kW減としているのは、なぜか?
地熱・太陽光も、今夏は、なぜゼロなのか?
自分のところで電力が足りないのに、新電力への供給を増やしてやるのは、なぜか?

需要想定も変です。
全道で節電しようと取り組むのに、なんで増えているんだ?

きっと、それぞれにちゃんとした理由があることでしょう。
しかし、もし昨年並みの供給力で、融通 57 万kWがゼロなら、原子力がなくても、 520 万kW確保できます。
それに、本州から 60 万kWもらえるとしたら、580 万kWに達します。
こりゃ都合が悪いわね、今夏乗り切れちゃうよ。
だから、火力と水力で供給力を調整してるんじゃないの?

たった1枚の資料を見ても、なんか、数字を合わせてこしらえた感じが匂います。
たぶん、あっちの火発が故障中、こっちの水発が修理中、どっかのナントカが点検中とか(一体いつの時点でわかっていたのか知らないけれど)、供給力をできるだけ少なく見積もったうえで、過去のある一日の最大電力を基準に、需要を想定するという、あこぎなやり口でしょう。

「冬場の電力需給見通しについて」というデータもあります。
月ごとに最大3日平均電力(毎日の最大電力の各月の上位3日平均)という数字があり、12月が最大で 569 万kWです。
あら? 原発がなくても、580 万kW供給できるんですよね?
ただ、あくまで平均の数字なので、予想以上の猛暑で、突然のブラックアウトに陥る危機を回避するためには、そんなギリギリじゃダメってことでしょう。

しかし、本当に、電力は足りないのか?
実は、足りているし、もっと上積みも可能なんじゃないのか?
こんな資料を出してくる三者会議だなんて、原発を再稼働させるためのヤラセじゃないのか?

7.11.2012

ファインダーがあるからカメラなんだ

以前から、オリンパスカメラのCM(宮崎あおい)は、キレのいい映像で、なかなかのものでした。
「カメラは構えるものだ」の新しいCMは、宮崎あおいがカメラを縦に構え、顔の左半分だけを見せる。
モノクロで、ワンカットのシンプルさ。
彼女の化粧気のない、シャープな顔の輪郭と強い眼。
テレビのこちら側にいる者は、その眼に見つめられる。
オリンパスの会社の方は、トラブル続きだし、宮崎あおいも私生活ではゴタゴタしていたけれど、そんなの関係ないというところでしょうか。

いつまで田舎芝居をやっているんだ

「理想だけを追い掛けていたのでは政策遂行できない。現実だけを追い掛けていたのでは政治に涙、ロマンがない。必要なのは幻想なき理想主義だ」(7/11参院本会議で)

「幻想なき理想主義」ね・・・
ロバート・ケネディの言葉を引用したそうです。
一国の総理大臣になるような器でない人物の口から吐かれると、いかにも空疎に響きます。
自分を大きく見せようとしているのか、それとも、ただの自己弁護か、いや、弁論大会の気分なのか。
むしろ「理念なき現実主義」
座右の銘は、「長いものには巻かれろ」でしょ?
パペットショーも、ここまでくさい田舎芝居じゃ、いずれ見てくれる人もいなくなります。

7.10.2012

「東京原発」

映画「東京原発」をレンタルで見ました。
2004年に公開されたそうですが、まったく話題にもなりませんでした。
原発誘致を議論する会議の中で、飛びかうセリフは、毒をまじえた皮肉と諧謔に満ち、エンターテインメントにおよそなじまない、煩雑なデータと、国のエネルギー政策の中身を解説するものです。
しかし、フクシマ後のいま、多くの人たちが、これらを容易に理解できるでしょう。
難解なセリフは、役者たちを相当悩ませたに違いありませんが、「そうだ、その通りだよ」と、頷かせるセリフが、随所に盛り込まれています。
どの役者も、いい味を出していて、深刻なテーマを扱っているにもかかわらず、楽しくおもしろい、一級の娯楽作品になっています。

電力会社の経営が第一

大飯原発3号機がフル稼働するので、火力発電所(8機)を停止するという。
ふざけんな。
何が電力不足だ。
燃料費が高いから停めるんだろう。
電力会社は、何をやっても許されるのか。

関電ホームページの需給予想を見ると、今週の木曜日から、需要が60万kW上がるので、停めた火力を3機稼働させて、需要に合わせている。
つまり、原子力は、動かしたり停めたり簡単に調整できないので、火力で調整しているわけだ。
よく見ると、前日より揚水(40万kW)、太陽光(1万kW)を減らし、他社融通(5万kW)を微妙にいじっているのがわかる。
このうえ、4号機もフル稼働させたら、火力をもっと停止させなければならない。
木曜日の想定では、供給力の47.8%を火力が占める。
原発の再稼働は、電力不足が理由ではない。
あきらかに、関電の経営問題である。

7.09.2012

トートロジーの体系

デイヴィッド・バーリンスキ「史上最大の発明アルゴリズム ~ 現代社会を造りあげた根本原理」(原題:THE ADVENT OF THE ALGORITHM ~ The Idea That Rules the World)

10年もたってから文庫化されたものを手にとっています。
まことに奇妙で、おもしろい本です。
歴史を遡り、数奇なエピソードを交えて、アルゴリズムの生起と展開が、延々と、絢爛と語られます。
それは、まるで、ロジックを縦糸に、レトリックを横糸にして、織り上げられたタペストリーのようです。
読者は、この本から、何かの解答が得られるわけではありません。
途中で、疑問がわいても(あるいは、理解不能に陥っても)楽しめる間は、読み続けられるでしょう。

7.05.2012

端末の値段だけが

楽天の kobo が話題になっています。
驚いたのは、7千円台という価格です。
おお、買ってみるか。と、思わせる安さです。
しかし、「電子書籍サービスで大切なのは端末ではない」というのは、まったくその通りです。
肝心のサービスの中身が、はっきりしません。
日本語で、約3万冊(うち有料が2万冊)と言っていますが、そのラインナップも、不明ですし、紙媒体に較べて、どの程度安くなるのかも、わかりません。(イーブックストアが開店すればわかることではありますが)
楽天の発表では、その辺が、ぼやかされているので、どうも、大して期待できないような気がします。

7.03.2012

脅迫が始まった

北海道電力から、計画停電のスケジュールがあきらかにされました。
全道を細かくグループ分けし、ローテーションを組むわけです。
万が一の措置だというものの、数回は、脅かしのために、実施されかねません。
ただ、思うに、これは、北電にとっても、大変手間のかかることに違いなく、ローテーション通り正確に実施できればいいけれど、不手際があったり、また、復帰後、トラブルも予想されるので、苦情の嵐に見舞われる可能性が高い。
しかし、それに代えても、原発再稼働容認の世論形成が大事ということでしょう。

7.02.2012

健啖の演技

「孤独のグルメ」の DVD-BOX を買いました。
レンタルで見て、気に入って、すぐに買ってしまったのです。
原作は、コミックだけれど、ドラマ版は、また別の雰囲気があります。
井之頭五郎役は、原作のイメージと違うものの、ドラマとして、見ていると、そんなに違和感はありません。
なにより、食べるシーンが重要ですが、松重豊の健啖ぶりがすばらしい。
食べる演技というのは、なかなかに大変だろうと想像します。
実際に食べるところは、ほとんどがノーカットなのだから、ごまかしようがありません。
各話ごとに、前半、若干のエピソード(どうでもいいような)がありますが、余計な感じがします。
とはいえ、後半の、ただひたすら食べるシーンだけで構成できるかというと、きっとムリでしょう。
食べる行為が輝くためには、食べないでいる時間が必要なのだと思います。

挨拶がわり

節電初日、関電の火発(姫路)が、配管の蒸気洩れで停止しました。
いきなりきたぞ。
ほら故障するでしょ? みたいな感じだ。
今回は、デモンストレーションにすぎない。
これからたびたびやらせてもらうからね。という挨拶がわりだ。
修理とか、点検とか、いくらでも理由がつけられるし、停めたい日数も思うがまま。
節電でしのげると思われたら困るからね。
危機感を覚えさせるギリギリのところで、供給量を調整するはずだ。

痩せたソクラテスであれ

「嘘つき、ペテン師、バカと言われても改革をやり遂げなければならない」(野田首相)

なるほど、自覚しとるわけね。
でも、「デブ」が抜けてるぞ。
G20で、ブタの置物になっとったな。

消費税なんざどうでもいい。
だが、原発再稼働だけは許せない。
「責任」を言うなら、フクシマの責任を果たせよ。
事故の責任をあきらかにし、きちんと責任を取らせることが、アンタの「責任」だろ。